オリジナル浮世絵&アーティスト イン レジデンス with OZ | ザ・ペニンシュラ東京

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ページスタッフとキッズ ロビー

オファー

この度アートプロジェクトの一環として、昔と現在の時代がミックスするザ・ペニンシュラ東京の日常を描く、オリジナルの浮世絵3種類を制作いたします。「ホテルが建つ土地の文化を取り入れる」という哲学に基づき、外観やインテリアだけではなく、その文化やアートを反映したプロダクトやプログラムをご提供する同ホテル。日本の伝統アートのひとつでもある浮世絵を制作し、国内外のお客様にこの文化ご紹介いたします。

 

絵のデザインは、3種類。ホテルエントランス、ロビー、外観での、昔と現在がミックスした日常風景の中に、ロールスロイスやアフタヌーンティー、ページのスタッフなどのザ・ペニンシュラ東京オリジナルアイコンが融合しています。また3デザインに共通して登場する隠れキャラとして、建物の守り神として前身の建物から引き継がれ、現在は7階部分に鎮座するガーゴイルが、必ずどこかに描かれているという遊び心も。制作チームは、浮世絵のスタンスを現代にいかしたいという考えの基、現代のスターや風景を伝統木版画で表現する現代の版元UKIYO-E PROJECT、日本特有の思想や感覚、現代の発想や画法を融合する画家でもあり絵師のOZ氏、そして伝統を継承する2人の女性彫師永井氏と阿部氏、摺師の小川氏に数ヶ月ずつかけて3種類を創り上げていきます。プリントされる和紙は、福井県の手漉き和紙、越前生漉奉書を使用、国産の楮(こうぞ)を100%使用し、手作業で漉きあげられたこの和紙は、強さとしなやかさを兼ね備え、昔から浮世絵や日本画に多く使用されている逸品です。絵師による描写、彫師の小刀によって描かれた線のタッチ、摺師による繊細な色合いが相成って、3人の職人が創り出す唯一無二の作品となります。各デザイン初摺100枚限定で制作されます。

ザ・ペニンシュラ東京 オリジナル浮世絵の詳細:
■3種類共通タイトル: 「THE 戸゜任朱邏東京圖ゑ」 (ザ・ペニンシュラ東京図絵)ザ・ペニンシュラ東京に関連のある意味を持つ当て字で表記されております。

戸゜(ぺ): 出入り口、扉。正面玄関の回転扉からイメージ
任(にん): 思いやり、情け、敬うの意味。ペニンシュラ・ホスピリティからイメージ
朱(しゅ): 赤色。 ホテル内のデザインからイメージ
邏(ら): みまわる、めぐるの意味。ホテルのあるべき姿からイメージ

■各タイトルとシーン: 
場所とシーンを表現する、各絵のタイトルは、共通タイトルの横に表記されます。
1) “正面玄関 おもてなし” 
エントランスでのご到着シーンを描いたもの。現在使用している1934年製のヴィンテージロールスロイスや、馬、人力車、篭などの江戸時代の乗り物が混在します。

2)  “ザ・ロビー 午後のひととき”
特徴的なシャンデリアや正面のオブジェ(『臥龍の門』)を擁するロビーでのひとときを描いたもの。江戸時代の女性たちがアフタヌーンティーを楽しんだり、海外のお客様と交流をしています。

3)  “日比谷の灯篭 あさひを眺む”
西の方角からザ・ペニンシュラ東京を望む鳥観図。遠景には、霞のかかる東の空に日が昇る様子、その手前には、銀座や日本橋、丸の内などの現代のビル群を望みます。一方皇居には、旧江戸城が存在しており江戸時代を表現しています。

 

各制作社/者:

UKIYO-E PROJECT(版元)
浮世絵の「浮世」は「今」「現代」という意味があり、各時代に人気のあった美人や歌舞伎役者、観光スポット等が描かれてきました。UKIYO-E PROJECTは、その浮世絵のスタンスを現代にいかしたいという考えの基、2014年三井悠加により発足された現代の版元であり、現代のスターや風景を伝統木版画で表現しています。浮世絵職人の新たな需要を創出し、技術を後世に伝承していく新たな展開は、世界中で高く評価され、大英博物館(ロンドン)やオーストリア応用美術博物館(ウィーン)、マイアミ大学図書館などに所蔵されています。UKIYO-E PROJECT (ukiyoe.today)

■ OZ-尾頭-山口佳祐(絵師)
画家、絵師。日本特有の思想や感覚、現代の発想や画法を融合し、万物に秘められた“何か”を追求しながら筆を走らせ続けている画家。近年は大絵馬や現代絵図を描き、奉納や文化の継承を進める傍ら海外での個展開催・アートフェスティバルへ参加するなど表現は多岐に亘る。

 

■彫師1): 永井沙絵子 
京都伝統工芸大学校卒業後3代目関岡扇令に師事。6年間修行後独立、墨田区に工房を構える。
浮世絵木版画彫摺技術保存協会会員、東京伝統木版画工芸協同組合員

■彫師2): 阿部紗弓
デザイン専門学校で3年間木工について学んだ後3代目関岡扇令に師事。6年間修行後、荒川区に工房を構える。浮世絵木版画彫摺技術保存協会会員、 東京伝統木版画工芸協同組合員

■摺師: 小川信人
大学を卒業し一般企業に就職後、江戸から続く木版画摺師の系統(日本橋石町松村系)を継ぐ祖父・二代目扇令の弟子であった川地秀勝に師事。現在は修行を終え独立。摺師として8年目。


* アートスタジオ見学の日時などは予告なく変更される場合あります。

 

本プログラムに関するお問合わせ: