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和食の美

2016年5月23日
北大路魯山人
寿司、刺身、日本酒……美食家が嗜む日本’料理は常に素晴らしい芸術作品として評価されてきましたが、その評価が’公認のものとなりました。食の愛好家の熱狂は、日本橋の三井記念美術館で開催中の新しい展覧会、「北大路魯山人の美 和食の天才」によって、更に上のレベルにまで高められるでしょう。6月下旬まで開催中のこの展覧会は、’2014年に和食がユネスコ’の無形文化遺産に登録されたのを記念して行われる催しです。

見事にしつらえられた展示では、高名な陶芸家、彫刻家、書道家、版画家、美食批評家、料理店主であった北大路房次郎(魯山人)(1883-1959)の作品を観覧できます。魯山人は、伝統的な日本の食器の復権と和食(日本’の食事)の評価の向上に功績のあった人物です。1917年に京橋で自らの骨董店兼アートギャラリー「大雅堂」を始めてから、魯山人は自らの販売する陶磁器で料理を出すことに情熱を傾けました。彼はギャラリーの階上で高級な会員制料理店を経営して人気の料理人となり、自ら食器の制作まで手がけました。

東京と京都両方の国立現代美術館など主な所蔵施設に加え、私蔵品からも集められた展示品の豪華なコレクションに、優雅な食器の愛好家であれば誰もが至福のひとときを過ごせるでしょう。繊細なお猪口や青磁の徳利は見る者をとらえて離さず、漆塗りの蓋付鉢と盆には讃嘆のため息が漏れます。デザインのモチーフは、あやめから桜、鳥から蟹、葡萄から草、月から富士山まで多岐にわたります。志野焼のビアマグ、陶器の急須、花瓶、屏風、提灯などにも目を奪われます。魯山人の世界を満喫してください。

2016年6月26日まで開催。

三井記念美術館 / 中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階 / +81 3 5777 8600 / 火曜日-日曜日 10:00-17:00 / mitsui-museum.jp
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