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アートに参加

2014年9月22日
リー・ミンウェイとその関係展
コンテンポラリーギャラリーの中には、エリート主義という烙印を押され、目の肥えた専門家でなければ近づきにくいギャラリーもありますが、リー・ミンウェイ(李明維)氏の作品は間違いなく「万人のためのアート」と呼べると言っていいでしょう。 この台湾生まれのアーティストは、古くは初期作品「ザ・リビング・ルーム(The Living Room)」から悪名高い「男性の妊娠(Male Pregnancy)」まで、15年以上の間、観客参加型として(参加が必須とは言わないまでも)知られているインスタレーションの創作を行ってきました。「ザ・リビング・ルーム」は、鑑賞者が、ある空間に大切なアイテムを持ち込み、そのアイテムがもつ個人的な意味について他者とディスカッションするというものです。「男性の妊娠」は、手の込んだ偽Webサイトでリー氏が妊娠したと宣言し、疑いをもたぬインターネット閲覧者の反応を求めるというものでした。 現在、森美術館では、体験の共有や人類の相互関係性という概念を探る、リー氏による観客参加型インスタレーションの回顧展を開催しています。

今週から始まる「リー・ミンウェイとその関係展」で展示されるのは、観客が開けると手作りのアイテムがエピソード付きで出てくる木の箱を集めた移動型「ファブリック・オブ・メモリー(Fabric of Memory)」、色とりどりの木綿の糸巻きを飾った白い部屋で、破けた布を持参した観客とその布を繕ってくれる縫い子がエピソードを共有する「メンディング・プロジェクト(The Mending Project)」など、6つのインスタレーションが展示されています(これはアートであって服のお直しではないので、ズボンの破れはそのままの可能性もあり。そのことをお忘れなく)。 リー氏がほかに、独特の様式で人と人との間のアート体験をギャラリーの枠を超えて拡大しようとしているのが、「ひろがる花園(The Moving Garden)」です。これは、花壇の咲いたばかりの花を観客に持ち帰ってもらい、帰り道で見知らぬ誰かにプレゼントするというインスタレーションです。 ぜひ、アートのパートに参加しに行きましょう。

2015年1月4日まで。

〒106-6153 港区六本木6-10-1 / +81 3 5777 8600 / 水-月 10:00-21:30、木 10:00-16:30 / mori.art.museum
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