デスクトップ版(PC版)を閲覧中です。

モバイル版へ変更
close
ペン・シティに戻る

北斎の殿堂

2017年2月20日
すみだ北斎美術館

波風を立てることにかけては、日本一の著名画家、北斎に勝る人はいません。18世紀の浮世絵の名匠である葛飾北斎の貴重な版画が、ついに宇宙船を思わせる銀色の建物の中に収まることになりました。

 

11月に開館した、金属に覆われた壁面が光を反射する、鋭角的なかたちのモダンな4階建てギャラリーは、日本人建築家2人組ユニット「SANAA」の1人、有名建築家の妹島和世氏が設計したものです。館内の窓や通路は幾何学的なテーマで統一されており、淡い色の床に光が差し込みます。これは、北斎自身が抱いていた角度や遠近法への関心に着想を得たものです。また、人工物と自然の対比も発想の元となっています。

 

東京というロケーションも偶然ではありません。1760年生まれのこの絵師は、90年の生涯のほとんどをこの界隈で送りました。北斎の有名作品の多くには、墨田区の橋や神社が描かれています。この地域とのゆかりを紹介することを、この博物館は趣旨としています。

 

『神奈川沖浪裏』などの代表的な木版画をご覧ください。北斎の生涯をテーマにした常設展のほかに、北斎の影響力や江戸時代を探る企画展もあります。また、北斎アトリエの再現模型も展示されているので、『富嶽三十六景』を北斎が描いたきっかけに思いを馳せることができます。この美術館では、講演やワークショップが開催されるほか、ミュージアムショップや図書室も併設されています。この美術館ではロゴにも、北斎の描いた稲妻を選ぶこだわりぶりです。さすがですね。

すみだ北斎美術館 / 東京都墨田区亀沢2丁目7-2 / 03 5777 8600 / 火-日曜日 9:30-17:30 / hokusai-museum.jp

このページの先頭へ