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心の糧

2015年7月28日
The Cecil(ザ・セシル)
70数年前、ハーレム地区にあった伝説のMinton's Playhouse(ミントンズ・プレイハウス)のステージで、あるピアニストが鍵盤を思うままに操り観客を魅了したとき、ビバップが誕生しました。そのピアニストの名は、セロニアス・モンク(Thelonious Monk)。 やがて閉店となり迷走もしましたが、数十年の時を経て復活を遂げ、アフリカ・アジア・米国料理のレストランThe Cecil(ザ・セシル)として、昔とは違う「メロディ」で再び人気を集めつつあります。
 
リチャード・パーソンズ(Richard Parsons)氏と、元オペラ歌手でレストランオーナーのアレクサンダー・スモールズ(Alexander Smalls)氏が生み出した魅力あふれる同店は、昨年のオープン以来、ニューヨークのグルメ通を魅了する味の調べを奏で続けてきました。
 
暗い色調でまとめた魅惑の店内を飾るのは、マサイ柄の壁紙とコケティッシュなゲイシャの絵。ジョセフ・ジョンソン(Joseph ‘JJ’ Johnson)料理長の大胆でありながら、もちろん誰をも唸らせる味わいのハーモニーをお楽しみいただける、いささか意外な空間です。
アフリカ・アジア・アメリカ3大陸のフュージョン料理とはやり過ぎなのでは、とお思いになるかもしれませんが、インドやカリブ海、南北アメリカ、中国へ渡り、そして再びアフリカへと戻ったアフリカの人々の歴史にともなう「食の移民史」を調べてきたスモールズ氏の偉業によって、現にこの3大陸の料理には、共通点があることを明らかになりました。 そうして生まれたのが、グリーンアップル・カレーソースをかけ、タロイモを添えたオックステールの絶品餃子や、ピミエント・ピキージョのレリッシュとプランタンのグリル、ピーナッツを添えた西アフリカ風チキンスヤなどのメニューです。 百聞は一見にしかずと言います。 『Esquire(エスクァイア)』誌がレストラン・オブ・ザ・イヤーに選んだだけのことはある、思わず踊り出したくなるようなその味を、The Cecilでご満喫ください。
 
210 W 118th St / Harlem / +1 212 866 1262 / 毎日 ディナー、土-日 ランチ / thececilharlem.com

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