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都市の勢力争い

2014年6月5日
Mark Bradford(マーク・ブラッドフォード): New Work @ The White Cube(ニューヨーク@ザ・ホワイトキューブ)

来る日も来る日も、平均6,620人/㎢の人であふれかえる香港。中でも観塘地区にはその9倍もの人々が密集しているという、間違いなく世界で最も人口密度の高い大都市です。 ですから、アーティスト、マーク・ブラッドフォード氏が比較的人口密度の低い故郷ロサンジェルスを離れて、密集したコンクリートの住居ビル群を初めて目にしたとき、深い衝撃を与えられたのも納得できます。 あまりの衝撃に刺激され、彼はニューヨークと題する形象美術シリーズ10点を制作しました。これがロンドンの老舗ギャラリー、White Cube(ホワイト・キューブ)の香港支店で8月16日まで展示されています。

ブラッドフォード氏は、青写真やポスター、広告など都市で簡単に手に入れられる紙素材を何枚も重ねてサンドペーパーをかけたコラージュ絵画で都市計画の政治と権力を絵画を通して表現しています。 コレクションの代表的な作品には「Grids Are Not Flat(グリッドは平らではない)」、「Plan View 74(プラン・ビュー74)」、「No More Pencils(鉛筆はもういらない)」があり、この作品すべてでブラッドフォード氏のトレードマークである鳥瞰図手法が取り入れられ、香港の迷宮のような構造がよくとらえられています。 また同時に、「Circus(サーカス)」では、一般的な地図の図法を採用せずに、水平の視点からめまいのするような建築物群のファサードを描きだしています。 まさに、違う視点から描かれています。

8月16日まで 

White Cube / 50 Connaught Rd / Central / 11:00 - 19:00、火 - 土曜日 / +852 2592 2000 / whitecube.com

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