デスクトップ版(PC版)を閲覧中です。

モバイル版へ変更
close
ペン・シティに戻る

必見のモダンアート

2017年1月2日
アーチュロ・R・ルス

新進気鋭のアーティスト、世界のトップクラスのアートフェアでのホットなトレンド、新人の作品が涙が出るほど高額で射止められるオークション−そんなアートシーンに疲れてしまうことも多々あるもの。しかし、ここで思い出したいのは、貴重なワインのように年齢を重ねてこそ輝くアートのベテランたちです。

そのひとりが、マニラ出身のアーチュロ・R・ルス。アテネオ・アート・ギャラリーでは、“#LUZ@90”と銘打ったエキシビションを開催しています。アムベス・R・オカンポがキュレーターを務めたこの展覧会では、ルスの生誕90年を祝して、世代を問わず幅広くフィリピン人アーティストたちの作品を集めました。

造形的な作品(ポール・クリーに影響を受けた、遊びのある直線のポートレートなど)からスタートしたルスは、その後、抽象的で図案化された絵画、彫刻、版画、写真、デザイン、コラージュに移行します。独創性に富んだバゴンタオンと街の作品は、フィリピン現代美術の重要な節目となる作品で、彼の特徴的なスタイルである–直線と幾何学的なフォルムで描いた、街の通りやカーニバルの大道芸人、露天商や自転車に乗る人々の絵は、シンプルなものこそ雄弁であることを証明しています。フィリピンのネオリアリズム派を築いたルスは、1997年にナショナルアーティスト・フォー・ビジュアルアートに選ばれ、アジアのモダニズムの第一人者となっています。

「画家から選ばれる画家」とも言うべきルスは、フェルナンド・ズベル・デ・アヤラをはじめとするアーティストから称賛されています。“他の画家が声を限りに叫んでいるとするなら、ルスは囁くように語りかけ、ひっそりと強い印象を残すのです。”

2017年4月8日まで。

Ateneo Art Gallery / Rizal Library / University Rd / Quezon City / +63 2 426 6488 / 月ー金:8:00ー7:30、土:8:00ー18:00 / ateneoartgallery.org
このページの先頭へ