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絵画展:ハンナ・ペティジョン(Hanna Pettyjohn)

2017年6月5日
ハンナ・ペティジョン(Hanna Pettyjohn)『a mantle of(ア・マントル・オブ)』

受賞歴を誇るフィリピン系アメリカ人アーティストで陶芸家のハンナ・ペティジョン(Hanna Pettyjohn)の凱旋個展が、Silverlens Gallery(シルバーレンズ・ギャラリー)で始まりました。シルバーレンズは、マカ市Lapanday Center(ラパンダイセンター)の倉庫跡地にあるミニマルな一流ギャラリーです。

有名陶芸家ジョン&テッシー・ペティジョン(Jon and Tessy Pettyjohn)夫妻の娘として1983年にマニラで生まれた同氏は、ダラスで絵画を学び、現在の生活と活動の拠点もダラスです。世界中のフィリピンのディアスポラ(海外移民)と、そのアイデンティティに与える影響を着想の源に、疎外感や喪失感、不安感を大きな肖像画と彫刻インスタレーションで表現しています。根無し草という体験の本質を自分なりに見据える特徴的な作品のテーマとして再三取り上げているのは、記憶、郷愁、孤独の物語です。

香港、シンガポール、台北、マイアミなど世界各地で展示されているペティジョン氏の受賞歴のある作品には、ファンの収集熱も生じています。シルバーレンズでのハンナ・ペティジョン個展『A mantle of(ア・マントル・オブ)』では、このアーティストが以前使用した、泥を敷き亀裂を入れた地面、触知できる質感、火事で焼失したとされている初期絵画の一部が引き続き使われます。

共通点のない作品や断片のコラージュには静物のテキスタイルやドレープ、乾いた土の景色に囲まれた自画像などを使い、縫合布や髪の毛のモチーフも繰り返し登場します。暖色の未加工の顔料アンバーをキャンバス一面に塗り、空けた部分には濃厚な色の絵の具を塗ってコントラストをきかせています。キャンバス色のコイルで作った像は、凹凸のない素焼き粘土を素材に毛布をかたどったものです。マントル(「覆い」の意)、そして安全な隠れ場所への帰還というエモーショナルな発想の具現が、今回の個展です。

2017年6月7日-7月8日。


Silverlens Gallery
/ 2263 Don Chino Roces Ave Ext / Makati / +63 2 816 0044 / 火-金 10:00-19:00、土 10:00-18:00 / silverlensgalleries.com

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